ケア 2025年9月号
特集記事
進化する喘息治療
生物学的製剤で重症患者も寛解可能な時代に
気管支喘息の治療は近年、劇的な進化を遂げている。これまでコントロールが難しかった重症喘息の患者さんは自分に合った薬を選択・使用することによって、症状がなく健康な人と変わらない生活を実現できるようになってきた。最新の喘息治療について、ちあき呼吸器内科クリニック(中央区)の濱松千秋院長に伺った。
改善しない突発性難聴や視野狭窄、歩きづらい…
頭蓋底腫瘍の疑いも
頭蓋骨の中に発生する腫瘍を脳腫瘍と呼ぶが、発生する部位によってさまざまな症状を起こす。突発性難聴や視野狭窄などの症状が改善せず、脳の検査で腫瘍が見つかるケースもあるという。道内でも数少ない頭蓋底外科センターを開設する中村記念病院(中央区)の瀬尾善宣副院長・頭蓋底外科センター長に、頭蓋底にできる腫瘍について解説していただいた。
知っておこう「ダニ」のこと
注意したいダニ媒介感染症
ヒトに影響を与えるものや無害なものまで、世界で4万種以上といわれているダニ。咬まれ、吸血されると重篤な感染症を発症してしまう場合もある。特に屋外で活動する季節にはマダニ対策が欠かせない。そこで、ダニの種類や生態、対策について北海道立衛生研究所感染症センター感染症疫学部サーベイランスグループの山口宏樹主査と感染症部医動物グループの松山紘之研究職員に解説していただいた。
『逆流性食道炎』
定期的な内視鏡検査が大切
逆流性食道炎は胃の内容物が食道に逆流し炎症を起こしている疾患で、炎症が長期にわたるとがんのリスクを高める。胸やけや胸のつかえ感があれば早めに上部消化管内視鏡検査を受けておきたい。逆流性食道炎について札幌同交会病院(中央区)の菅野伸一診療部長に伺った。
カラーグラビア/いいMONOみつけた
防災対策
9月1日は「防災の日」。今から100年以上前の関東大震災を教訓として、1人1人の防災対策の重要性を広く国民に理解してもらうために制定されました。日本は地形や地質などの自然的条件から、さまざまな自然災害が発生しやすい国土となっています。ライフラインがストップすると、日常生活への影響だけでなく生命に関わることにもなりかねません。このような場合に備えて、いろいろな防災グッズをそろえてみてはいかがですか。備蓄した食料品は味や食べ方などを経験し、防災対策をチェックしておきましょう。