2024年4月26日
道内介護保険サービス指定施設・事業所 23年度新規479、廃止・辞退415
訪問看護61件増 居宅介護支援20件減など 道資料基に本紙集計
道資料に基づく本紙集計によると、2023年度に道内で新たに介護保険サービス指定を受けた施設・事業所(介護予防を除く)は479件に上り、廃止・辞退415件を差し引いた施設・事業所数は3月31日時点で1万78件となった。内訳は居宅サービス・施設7,221、地域密着型サービス2,857。サービス種別の増減を見ると、プラス幅の最も大きいのが訪問看護61件、次いで訪問介護14件。居宅介護支援20件マイナスが目を引き、近年の減少傾向が続く。新規、廃止等は申請者変更、名称変更、住所変更などのため道の手続き上、カウントしているケースを含む。
高齢者の住宅、土地等売却サポート
富士ライフサポート・虹の家不動産(札幌市白石区)
札幌市白石区でサービス付き高齢者向け住宅や訪問介護、通所介護を手掛ける富士ライフサポートは、2023年9月に不動産部門「虹の家不動産」を立ち上げた。サ高住入居などに伴う自宅・土地売却をはじめ、家具処分、住まい探しなど、高齢者と不動産をめぐるニーズに特化したサービスを提供する。サ高住虹の家栄通(同区)内の事務所には宅地建物取引士とケアマネが常駐、介護の知見と合わせて不動産をめぐる諸課題解決をサポートする。
禎心会グループ タクティールケア導入から17年
QOL向上、BPSD改善に効果
札幌市内で老健や特養などを運営する禎心会グループが、ゆっくりとしたペースと手順で患者の背中、手などを優しくなでて緩和ケア、心の平穏を取り戻す「タクティールケア」に力を入れている。2007年の導入から17年目、職員らを対象に研修会を開き、本場スウェーデン由来の技法を学ぶ機会も設けて施術人材を育成してきた。利用者のQOL向上、BPSD改善といった効果を生んでおり、今後は札幌禎心会病院の職員に向けた研修会を計画するなど、さらなるケア充実に挑戦する。
札幌市東区・社会福祉法人豊生会 厚労相ユースエール企業認定
ワークライフバランスで職員確保定着へ
札幌市東区で介護事業、保育所を運営する社会福祉法人豊生会は、若者の採用・育成に積極的で、雇用管理状況などが優良な中小企業を厚生労働大臣が認定する「ユースエール認定企業」の認定を受けた。同法人は「働きやすい環境が職員の確保、定着につながり、利用者へより良いケアができれば」と展望している。
同認定は若者雇用促進法に基づき、2015年に始まった。▼新卒採用者の離職率20%以下▼有給休暇の年間取得日数が平均10日以上または取得率平均70%以上—など全12項目の基準を満たした企業が対象。認定を受けると、厚生労働省の企業検索データベースに企業情報が掲載されるほか、自社ホームページ上などで認定マークを使用でき、働きやすい環境を求職者に広くアピールすることができる。24年3月末時点で、道内38社・団体が同認定を受けている。
利用者決定と自己表現を尊重 デイサービスユーカリの丘(札幌市豊平区)
スクール&ショップアニバーサリの運営する札幌市豊平区・地域密着型通所介護「デイサービスユーカリの丘」(定員10人)は、外国製テーブルゲームやフラワーセラピーといった文化活動を展開。利用者の決定、選択を前提に「人が主役」を理念とした運営交流と自己表現を通して、主体性回復を図っている。
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)
【人物】日本保健福祉ネイリスト協会札幌校(札幌市手稲区) 今野さおり講師
【連載】●地域包括ケアを実現するために―2040年に繋ぐ診療報酬改定を読み解く=8
札幌西円山病院経営管理部長 大植友樹氏
●医療と介護の連携」で考える=13
北見市医療・介護連携支援センター 関建久センター長
●専門医が教える認知症ケア最前線=10
市立病院前老年内科メモリークリニック(札幌市中央区) 中野正剛院長