2025年4月18日
歯科定期検診で認知症予防を 注目される歯周病菌との関係性
ルシート歯科矯正歯科クリニック・西山院長講演
札幌市東区の医療・介護関係者の集う同区地域ケア連絡協議会例会が開かれ、ルシート歯科矯正歯科クリニック(同区)西山公仁院長が「歯科クリニックで認知症予防」をテーマに講演した。歯周病は口の中にとどまらず、糖尿病、脳卒中、狭心症、心筋梗塞、呼吸器疾患、早期低体重出産など全身の病気との関係性を指摘されており、「高齢者にとって関心の高い認知症も、歯周病と深い関係があることが分かってきている」と強調。歯科クリニックで歯周病予防を定期的に行うことで認知症予防につながると呼び掛けた。
養介護施設従事者等による虐待 過去最多52件 道が23年度調査結果公表
道が公表した「2023年度高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査」結果によると、道内の養介護施設従事者等による虐待を認められたのは52件(22年度比19件増)で、調査を開始した07年度以降、最多だった。虐待判断件数は4年連続で増加した。
業務効率化、コスト軽減に効果 ケアプランデータ連携システム報告会
ちとせの介護医療連携の会
ケアプランデータ連携システム活用促進モデル事業報告会が札幌市で対面とオンライン(Zoom)を併用して開かれた。
報告会は道と同連携の会主催。同システムは、ケアプランのうちサービス提供票等データを施設・事業所間で連携させることで、印刷費、郵送費等コスト削減、介護現場の文書作成にかかる負担軽減、業務効率化などが狙い。職場環境改善など効果が期待されている。
「離職を考えた」6割強 クラウドケア実施 ビジネスケアラー調査
訪問介護、家事・生活支援マッチングプラットフォームを運営するクラウドケア(東京都渋谷区)がビジネスケアラーを対象に実施した「仕事と介護に関する調査」によると、6割強は親など介護が必要になり、離職を検討した経験があった。全体の3人に2人は「介護が必要になり(家族を含め)働き方を変えた」と回答するなど、介護と仕事の両立の難しさが見て取れる。
2040年に向けた検討会が中間まとめ 人口減少地域=人員基準弾力化など提言
厚生労働省「2040年に向けたサービス提供体制等のあり方」検討会が中間とりまとめを示した。中山間・人口減少地域でのサービス維持・確保など、道内の多くの自治体が直面する問題について、人員配置基準弾力化、インセンティブ付与など制度にとらわれない柔軟な対応を提言。近い将来を見通すためにも介護事業者・関係者は目を通しておきたい内容だ。
囲い込み対策など議論 有料ホームあり方検討会が初会合
厚生労働省が社会保障審議会介護保険部会の下に設置した、「有料老人ホームにおける望ましいサービス提供のあり方に関する検討会」初会合が開かれた。2027年度介護保険制度見直しを見据え、▼重度者の入居が増えている住宅型有料老人ホームにおける適切にサービス提供できる設備・人員配置基準▼囲い込み対策としてケアマネの独立性・中立性が確保される仕組み―などを検討し、夏までに議論整理を目指す。
【人物】デイサービスセンターブルーライズ野幌(江別市)三田竜治 管理者
【連載】●看取りの介護人類学=14
日本医療大総合福祉学部教授 林美枝子氏
●こんなときどうする!? ケアマネジメントのよくある疑問=40
ケアレジェ代表取締役 高松誠氏