2024年5月24日
渓仁会あおばデイサービスセンター(札幌市厚別区)
AIアプリで口腔・歩行機能評価
社会福祉法人渓仁会が札幌市厚別区で運営する通所介護「あおばデイサービスセンター」(定員40人)は口腔・歩行機能を分析するAIアプリ「トルト」を道内の通所介護として初めて導入した。分析した内容は平易に表示され、今後の訓練につなげる体操等提案もあるなど、機能訓練に生かされている。計測方法は、アプリをインストールしたスマートフォン、タブレットを所定の撮影モードにして、利用者が「パ・タ・カ」とできるだけ大きな声で、速く10回発声する。発音から唇や下の動き、速さ・発声の安定度から口全体の力、リズムなど肺と吸の力を数値化。結果に応じ改善の必要なポイントを指摘し、利用者個々に効果的滑舌練習を提案する。
デイ利用者の社会参加活動、約4割が実施 厚労省23年度調査
高齢者の社会参加・地域貢献が促進される中、利用者が社会参加できるような活動に取り組んでいる通所介護事業所は約4割に上ることが、厚生労働省の調査で分かった。具体的には保育園・小中学校との交流や地元のお祭り参加ほか、有償による野菜収穫・販売、草むしり等。実施による効果では、利用者の充実感向上、他者コミュニケーション増加などが挙がった。調査を通して明らかになった取り組み内容、効果、課題などは今後のデイ運営のヒントになりそうだ。
第9期介護保険料基準額 全国平均6,225円 前期比3.5%増
2024~26年度の第9期介護保険事業計画内の第1号保険料基準額(月額)は、全国平均が8期比3.5%(211円)アップし6,225円となり、2期続けて6,000円台になったと、厚生労働省集計結果で分かった。第8期より保険料基準額を引き上げた保険者が4割を超え、保険者間格差は3倍近い。本道の平均保険料基準額5,738円は全国平均に比べ487円低く、8期比伸び率は全国平均に比べ2.7ポイント低い0.8%だった。
ねこのて相談センター(札幌市東区)
お茶飲みながら連携づくり「ねこの茶屋」
札幌市東区の居宅介護支援事業所ねこのて相談センターは、ケアマネをはじめ介護に関わる専門職らが相談・情報交換の場とする「ねこの茶屋」を開始した。月1回程度開催を通して、従事者の横のつながりを生み、職種を超えた連携を生み出したい考えだ。
絵本「GOじいじGO」 福祉将来像考える
福祉に関心を寄せる人同士の交流機会をつくる、札幌市のNPO法人福祉のしゃべりばの高野大輔理事長は、福祉の将来像を考える絵本「GOじいじGO~在宅不可能?おじいちゃんが未来へ~」を制作した。さまざまな年齢、職種に向け「今をどのように生きれば、より明るく楽しく未来にたどり着くかを考えるきっかけになれば」という思いを込めた。
●介護福祉士国家試験パート合格導入検討 厚労省有識者の会
●利用者負担導入「慎重に検討を」 日本ケアマネ協会が見解
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)
【人物】Team.K(札幌市白石区) 川平路由代表取締役社長
【連載】●地域包括ケアを実現するために―2040年に繋ぐ診療報酬改定を読み解く=11
札幌西円山病院経営管理部長 大植友樹氏
●専門医が教える認知症ケア最前線=13
市立病院前老年内科メモリークリニック(札幌市中央区) 中野正剛院長