2025年9月22日
北大遺制研・園下研究G すい管腺がんに新標的GPx4とMEKを同定
フェロトーシス誘導し腫瘍抑制
北大遺制研がん制御学分野の園下将大教授、フライワークスらの研究グループは、すい臓に発生するがんの大部分を占めるすい管腺がん(PDAC)の新規治療標的として、GPx4とMEKを同定した。さらに、GPx4阻害剤ML210とMEK阻害剤trametinibを併用することで、ヒトPDAC細胞の細胞死(フェロトーシス)を誘導しPDAC形成を抑制する仕組みを明らかにした。成果は分子標的療法の学術誌「Molecular Therapy」にオンライン掲載された。
NTT東日本札幌
手荒れ対策後評価を追加内視鏡手術時の感染管理がより向上
NTT東日本札幌病院(𠮷岡成人院長・301床)は、臨床工学技士が内視鏡外科手術スコープオペレーター業務を開始するのに伴い、手洗い教育のラビング法習得プログラムを作成。さらに手荒れ対策後評価を加えたことで感染管理体制が向上するなど、チーム医療推進へ手術時の安心、安全がより高まる環境整備に努めている。
高齢者の増加で役割拡大 看護機能の強化に伴い 求められる加算見直し
医療・介護の複合二ーズを抱える85歳以上人口の増大や現役世代の減少等の医療をとりまく状況と課題を踏まえ、地域完結型の医療・介護提供体制の構築が急がれる。こうした中、日看協では2026年度診療報酬改定に関して、厚生労働省に対し、▼入院病棟における看護機能▼外来における看護機能▼訪問看護における看護機能─の強化を要望。40年の医療・介護提供体制の構築に向けた機能分化・強化と連携の推進へ、人材確保、働き方改革等の推進を訴えている。
秋山記念財団贈呈式 財団賞の札医大横田教授に賞状授与
秋山記念生命科学振興財団の2025年度贈呈式が開催され、秋山財団賞を受賞した札医大感染学講座微生物学分野の横田伸一教授に賞状と記念品、賞金(300万円)が贈られた。
オーラルフレイル予防、栄養講話など 地域介護予防教室に力
機能リスク改善など成果も─札幌あんしん在宅医療ネットワーク(東区)
札幌市東区を拠点に豊生会グループの在宅医療に関わる8医療機関で構成する「札幌あんしん在宅医療ネットワーク」は在宅でも安心して最期まで食べられるよう支援する「食べることをあきらめない活動」を展開、オーラルフレイル予防、食事工夫をテーマにした啓発活動を積極的に推進している。その一環として地域の介護予防教室に参加、地域住民の健康意識が着実に高まり、成果は数字に表れ始めている。
看護必要度 内科系疾患の評価項目見直し提案
A・C項目の基準該当割合低く
中医協診療報酬調査専門組織「入院・外来医療等の調査・評価分科会」が開かれ、「重症度、医療・看護必要度」(看護必要度)について議論した。2024年度診療報酬改定後、A・C項目の基準該当割合について、内科系症例は外科系症例と比較して低い傾向、救急搬送入院した内科系症例においても低い割合だったことから、厚生労働省は内科系疾患に関連した評価項目を追加修正することなどを提案した。
●精神科病院入院 急性期と包括期への機能分化案 かかりつけ機能、にも包括も推進
●札幌西円山 独自の特定行為手順書作成 安全なタスクシェアを実現
●最大限の質の担保を 日看協・井本常任理事講演 道看協 助産師職能集会
●10月4日の道医学大会 各科トピックス4演題
●NPO法人ココロにハルを 「いのちの語りば」 望ましい最期を考える
●中医協で調整議論 薬局から病院への薬剤師シフト 調剤報酬活用の意見も