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地域医療の充実、新たな役割展開へ

2022年1月1日

第1部 地域医療の充実、新たな役割展開へ

ウィズコロナ時代を見据えて

 新型コロナウイルス感染症が発生して、2年になる。国内の感染者数は172万9千人を突破、死者は約1万8400人に上っている。世界各地では、新たな変異株「オミクロン株」の流行による感染再拡大が報じられる中で、国内では第6波に備えて、昨夏の第5波のピーク時の3割(約1万人)増となる3万7千人分の入院受け入れ体制を確保、本道はピーク時の最大病床数2028床を用意した。空床状況の確認システム(Covid-Chaser)を活用して入院調整、重症例など保健所管内で入院調整が難しい場合は、道で圏域を超えた広域調整を実施。地域医療機関等との連携確保、保健所体制の強化に加えて、自宅療養者への対応を充実した。在宅での治療や健康観察等に対応する医療機関、訪問看護ステーション、薬局等の協力体制を整備、さらに逼迫時に医療人材派遣調整に当たる協力施設、派遣する医療人材等人数なども明確に打ち出した。ウィズコロナ時代を見据えた、安全、安心を守るための新たな取り組みが着実に進められている。

 新春特集号では、本道唯一の第1種感染症指定医療機関であり、道内で最初にコロナ入院患者を受け入れた市立札幌病院、大規模クラスターに地域医療機関とも連携して立ち向かった旭川厚生病院、在宅コロナ患者への訪問診療等を積極的に行ったプライマリケアを担う栄町ファミリークリニックの姿を追った。

 また医療介護連携システムを活用して地域医療連携推進法人の中核として救急体制の強化に努める名寄市立総合病院、介護医療院を併設して在宅看取りまで取り組む中島内科のほか、「和衷協同」では、災害時にも強くIT技術を取り入れて診療展開する緑町クリニックを取り上げた。



●市立札幌病院 最大110床を確保 全職員一丸でコロナ対応

●旭川厚生病院 地域に感謝、使命全う クラスター越え感染対策徹底

●栄町ファミリークリニック(東区) コロナ患者の訪問診療推進へ連携強化

 新HCFMスタイルを構築

●名寄市立総合病院 ICTで効率的連携 広域な道北の地域医療確保

●中島内科(後志管内余市町) 医師1人体制で地域医療に対応 訪看と連携し看取り実施

●和衷協同 和衷協同 緑町診療所(千歳市) ITを導入し業務効率化

 災害時を見据えたインフラ整備      

 


第2部 新春随想


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