2025年7月7日
病床数適正化支援事業2次内示 本道は398床・16億3,340万円に
厚生労働省は、効率的な医療提供体制の確保、医療需要の急激な変化を受けて、病床を削減する医療機関をバックアップする、2025年度医療施設等経営強化緊急支援事業(病床数適正化支援事業)の2次内示を行った。全国4108床・168億5923・2万円の補助配分となっており、本道は全国の都道府県で一番多い398床・16億3339・2万円だった。今回の配分内示では、算定要件を1次内示よりハードルを下げたことで、実質的に除外されていた自治体病院も補助対象になったものの、1医療機関当たりの給付上限病床数は50床から10床へ大幅な縮減が図られた。
王子総合 転倒・転落の防止へ BIツールで可視化・予測分析
苫小牧市の王子総合病院(岩井和浩理事長・440床)は、医療安全対策の一環としてBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールを活用し、転倒・転落の発生状況を可視化。さらに予測分析を行ったところ、転倒・転落の既往歴患者に、危険予測として役立つ項目があることが明らかとなった。
道作業療法学会学術大会 太田大会長
さらなる発展へ学会の有効活用を 悩みや成果の共有が活動の糧に
第55回北海道作業療法学会学術大会(大会長・太田久晶札医大作業療法学科教授)が、札幌市で開催され、太田泰会長が「作業療法の更なる発展のために、われわれが行うべきこと」と題して講演。作業療法のさらなる発展に向けて、臨床で生じた疑問への対処や、その結果を共有することの重要性を訴えた。
医療者、国民への情報発信強化へ それぞれの場で、ふさわしい医療を提供
日本プライマリ・ケア連合学会第16回学術大会
日本プライマリ・ケア連合学会第16回学術大会(大会長:木佐健吾倶知安厚生病院地域医療研修センター長)が21、22日に札幌市内で開かれた。講演で草場鉄舟理事長(北海道家庭医療学センター理事長)は「情報発信を強化しながら、プライマリ・ケアに関心を持つ医療者へのアプローチに加え、国民にも意義と、選択することがどれだけ健康に役立つか発信をしていく」と強調した。
kaigoカフェ札幌イナンクル 多職種対話が新たな気付き、学びに
専門職交流の場 市内各区で隔月開催
札幌市内で介護、医療、福祉に関わる専門職の交流の場「kaigo(カイゴ)カフェ札幌イナンクル」が隔月で開かれている。多職種10~30人が参加し現場を離れた専門職同士、リラックスした雰囲気で悩みを共有、対話を通じ新たな気づきを得たり、学びを深めたりする場として定着しつつある。
WAM医療法人23年度経営調査 病院主体法人の赤字転落が7割以上
事業利益率マイナス0.8%に
福祉医療機構(WAM)が公表した医療法人の経営状況によると、2023年度の事業利益率は前年度比1.1㌽減のマイナス0.8%と減少に転じたほか、経常利益率は1.0%のプラス値だったものの、2.5㌽減少した。「人件費率および医療材料費率の上昇、コロナ補助金が縮小・終了が影響するなど、厳しい状況が確認できた」としている。
●26年度診療報酬改定論点課題 高齢者対応、急性期機能など4つ
●外来延日数が外来待ち時間に影響 札幌徳洲会 薬剤部業務の関連性調査
●ICT活用 情報共有 士別市で本格稼働 60機関が連携
●日本医療大 26年4月に新学部開設へ 医療DXで役割担う人材教育
●認知症のひろば その人の立場に立った支援を 姿勢、食べる環境が重要
●秋山財団賞に札医大・横田氏 研究助成は36件を採択