2025年9月15日
道「診療所継承等重点支援区域」設定へ
札幌、旭川、函館を除く176市町村 医師偏在是正へ優先重点対策
道医療対策協議会「地域医療を担う医師養成検討分科会」の2025年度第1回会議が開かれ、札幌市、旭川市、函館市を除く176市町村を「診療所継承等重点支援区域」として設定することを了承した。道内の診療所医師は全国と同様に平均年齢が上昇傾向、高齢化が進んでおり、人口規模が小さい2次医療圏でも診療所数が減少していることから、優先的・重点的に対策を講じていく。
旭川高砂台 人工呼吸器装着患者を幅広く受け入れ
慢性期病院が支える もう一つの急性期医療
旭川市の旭川高砂台病院(横山恵一理事長・104床)は、他の多くの医療機関では受け入れが難しい人工呼吸器を装着した患者の受け入れを、積極的に行っている。多職種によるチーム医療で、人工透析、終末期まで幅広く対応。患者家族への支援も充実している。診療報酬制度が想定する「急性期チーム医療」の枠を超えたものであり、地域医療における重要な役割を担っている。
産前産後リハビリ外来開始 APTAの認定研修修了PTが実施
妊娠期・産後の母親支援を充実 札幌マタニティウイメンズ
札幌市北区の札幌マタニティウイメンズホスピタル(髙後裕匡理事長、大久保仁院長・52床)は、アメリカ理学療法士協会(APTA)の認定研修を修了した理学療法士)による産前産後リハビリ外来を開始した。腰や骨盤周囲の痛み、尿漏れなどのマイナートラブルに対し、専門的な知識・技術を活用することで、「体が楽になった」など、利用者からも好評を得ている。
伊藤財団 67件・総額2396万円、助成贈呈 伊藤太郎学術賞に玉越氏らに
伊藤医薬学術交流財団の各種助成金の贈呈式が札幌市中央区の京王プラザホテル札幌で開かれた。伊藤太郎学術賞には、玉越暁子北大公衆衛生学教室教授が選ばれ、島本和明理事長から賞状が授与された。2025年度の助成件数・金額は、総計67件・2396万円。
いしかりマルボッチャ 認知症高齢者向けに簡易化
石狩市内OT、PT考案・企画 法人超えた3事業所が大会
ユニバーサルスポーツ「ボッチャ」を独自に認知症高齢者向けに簡易化した「いしかりマルボッチャ」の大会が石狩市内で開かれた。運営法人の異なる3事業所利用者が参加し熱戦を展開。プレーしやすいようルールを一部見直し大会を企画した、同市内事業所所属の作業療法士、理学療法士は「年齢を重ねても挑戦しやすい。スポーツを通して人との交流、体を動かす機会を持ち続けてもらえれば」と普及を図っていく考えだ。
医療事故調査支援センター 24年報告349件と3.3%減少
本道は100万対3.6件とやや多く
日本医療安全調査機構がまとめた医療事故調査・支援センター2024年年報によると、医療事故発生報告件数は前年比3.3%、12件減の349件となり、人口100万人当たりは2.8件、本道は3.6件だった。
●広域連携型プログラム 61病院が届け出 連携先は本道含む23都道府県210病院
─26年度開始
●士別市立 インシデント報告2倍強に 研修義務化でネガティブ印象大幅減
●北大・岡崎准教授ら研究G 細胞ストレス免疫応答制御分子機構を解明
MAVSリン酸化がIFN産生を増強
●江別市と渓和会 地域医療連携推進法人へ 10月に一般社団法人設立
●「ケア・カフェきた区」開催へ 専門職連携と交流を目指す 札幌市内有志実行委組織
●ヘルスケアロボット展 各種支援ロボットが勢ぞろい 見て、触れて、体験