2024年2月5日
入院基本料、初・再診料見直し 「地域包括医療病棟入院料」を新設
厚生労働省は、中医協総会に2024年度診療報酬改定の個別項目を提示した。40歳未満の勤務医師、事務職員等の賃上げに向けた評価へ、入院基本料等を見直すとともに、栄養管理体制、意思決定支援、身体的拘束最小化などの施設基準を加えるほか、初・再診料のアップも図る。また高齢者の救急患者等に対して、リハビリ、栄養管理、入退院支援、在宅復帰等の機能を包括的に担う「地域で救急患者等を受け入れる病棟」(地域包括医療病棟入院料)の創設、初期診療後の救急患者の転院搬送に対する評価も盛り込んだ。
西岡 感染想定のランサムウェア対策
二重のバックアップシステムを導入
豊平区の西岡病院(西澤寬俊理事長、五十嵐知文院長・98床)は、感染を想定したランサムウェア対策を導入。従前のネットワーク機器やエンドポイントの対策に加え、電子カルテなどのバックアップデータをNAS装置とUSB接続した外付けハードディスクに保管することで暗号化を防ぎ、感染してもすぐにシステム復旧でき、比較的安価な導入・運用が可能となった。今後は法人全体の業務システムにも取り入れていきたい考えだ。
札幌訪問看護ステーション協議会手稲区支部
冬期間の駐車場確保へ 地域の他業種と連携
手稲区内の各訪問看護ステーション事業者らで構成する、札幌訪問看護ステーション協議会手稲区支部は、区内のコンビニエンスストアや町内会館、ガソリンスタンドなどからの協力を得て、冬期間の臨時駐車場を確保。スタッフの利便性向上だけでなく、地域で患者や高齢者を支える仕組みづくりにもつなげていきたい考えだ。
4年度介護報酬改定、単価決定
社保審分科会、見直し案答申 各サービス軒並みアップ
2024年度介護報酬改定の報酬単価が明らかになった。厚生労働大臣の諮問した報酬見直し案を社会保障審議会介護給付費分科会が了承し、同日に答申された。各サービス基本報酬が軒並みアップする中、訪問介護が引き下げとなり、「小規模事業所の経営悪化が懸念」「誤ったメッセージを与えてはならない」と疑問視する声が相次いだ。
道立病院23年度上期 医業収益3・3%アップ 入院・外来患者が増加
道立病院の事業改革プランの点検を行う事業推進委員会が開かれ、5病院における2023年度上半期の評価を公表した。1日当たり平均患者数は入院が3.3%増(258.6人)、外来が0.7%増(879.1人)と順調に推移したことから、医業収益が3.3%増加(入院収益6.6%増、外来収益1.5%減)した。しかし新型コロナウイルス感染症対策関連補助金の減少などになり、収益全体では前年度同期比9.7%減となった。費用は、建物付属設備等の減価償却費の減少などで1.9%減だった。
●かかりつけ医機能発揮へ 面での支援、専門医療機関の必要性も
●釧路三慈会 心リハで再入院率低下 多職種チームの介入が奏功
●「がん研究10か年戦略(第5次)」策定 主診断・治療など5項目柱
●小児・AYA世代がん 国がん 10年生存率を初集計