2025年11月10日
医業利益率 病院マイナス1.1%と悪化
24年度医療機関経営状況 赤字病院割合は6割に上る
厚生労働省は、医療法人経営情報データベースシステム(MCDB)による2024年度の医療機関の経営状況を公表した。病院の医業利益率は平均値△1.1%(前年度△0.7%)・中央値△1.2%(△0.9%)と悪化しており、赤字病院割合は55.2%→58.9%へと上昇した。
さっぽろ南大橋クリニック 増改築で透析40床に 訓練室新設し心リハ実施へ
札幌市豊平区のさっぽろ南大橋クリニック(木村幸滋理事長・無床)は、新棟建築工事を終え、10月20日から供用を開始した。透析ベッドをこれまでの2倍となる40床に増やすとともに、手術室やリハビリ室、相談室を新設。透析関連の治療から機能回復・維持にとどまらず、循環器も含め、これまでよりも幅広く患者の健康をサポートしていく。
大川原脳外 ウェルウォーク最新機種を道内初導入
充実したモニター機能で機能改善を支援
室蘭市の大川原脳神経外科病院(大川原淳理事長、前田高宏院長・137床)は、リハビリテーション支援ロボット「ウェルウォーク」の最新機種WW―3000を道内で初導入した。異常歩行のリアルタイム検知をはじめ、モニター機能の充実によって、患者の歩行状態をデータ化。数値による適切な評価で、それぞれの患者に合わせた機能訓練につながっている一方、記録業務など、スタッフの負担軽減効果もみられている。
ヘルニアを学ぶ会 特別講演 最適なヘルニア治療を探求
第18回日本ヘルニア学会道支部総会・ヘルニアを学ぶ会(当番世話人・パウデル サシーム北大消化器外科学教室Ⅱ助教)が札幌市教育文化会館で開催された。JA広島総合病院の田崎達也腹部救急治療科主任部長は「診療ガイドライン×術者の直感―最適なヘルニア治療の探究」と題し、特別講演。腹壁、鼠径部ヘルニアの国際診療ガイドラインを紹介しながら、患者に最も適した治療法を探究する自身の考えや導入している手技について紹介した。
ちとせの介護医療連携の会×タイミー 人材確保で連携協定
スポットワーク事業者向け説明会など導入支援
千歳市とNPO法人ちとせの介護医療連携の会は働き手の隙間時間を活用したアルバイトマッチングサービスを運営するタイミー(東京都港区)と「介護・福祉分野をはじめとした人材確保に関する連携協定」を締結した。介護・福祉分野に特化した協定は道内自治体では初めて。事業者向けに「スポットワーク」活用など柔軟な働き方について説明会を開き、導入支援を図る。
国民医療費23年度48兆915億円 本道1人当たり44万6800円 全国7位
厚生労働省によると、2023年度の国民医療費は48兆915億円で、前年度より3.0%・1兆3948億円増加、1人当たりは3.5%アップの38万6700円だった。国民医療費の国内総生産(GDP)に対する比率は8.08%(前年度8.23%)と0.15ポイント低下。本道の医療費額は2兆2752億円、1人当たりは全国より6万1000円多い44万6800円で、高知、鹿児島、徳島、長崎、大分、山口に続いて、7番目に高かった。
●療養病棟入院料1に一本化意見も 身体的拘束定義見直し、クリップセンサー等該当外を
─中医協改定議論
●実践から学ぶ看護DXセミナー 上川氏 AI活用の退院日予測システムを紹介
●専門看護師3473人 本道は186人 74%病院勤務、訪問ST5.4%
─日看協まとめ 24年12月現在
●経営破綻回避へ公約的支援を希望 国立大病院長会議
●地方創生で連携協定 相談窓口設け事業継続サポート─MOEホールディングスと北洋銀
●経常赤字は病院49.4%、無床診34.4% 24年度医療法人決算