2025年12月15日
改正医療法26年4月から順次施行
外来医師過多区域の対応強化 病床数削減の支援事業も
地域医療構想の見直し等、医師偏在是正に向けた総合的な対策、医療DXの推進などを柱にした改正医療法が、参院本会議で可決、成立した。高齢化に伴う医療ニーズの変化や人口減少を見据え、地域での良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制を構築するための見直し、総合対策、基盤推進に必要な措置を講ずる。さらに病床数の削減を支援する事業等に関する事項、費用に係る国の負担も盛り込んだ。2026年4月から順次、施策を進めていく。
手稲家庭医療クリニック
医・介スタッフ向けに訪問型ワクチン接種 1カ月で200人超が利用
札幌市手稲区の手稲家庭医療クリニック(成田吉明理事長、大塚亮平院長・無床)は、地域連携している訪問看護ステーション、薬局などを対象に「訪問型インフルエンザ予防接種」を行い、業務が多忙な中でも自施設で接種できて負担が減ったと好評だ。一般向けにワクチン接種時間を延長するなど、接種率向上で地域の予防医療の充実も図っている。
帯広第一 「業務を止めない」管理システム構築
法人内ネットワークの異常を見える化 障害発生時に迅速対応
身代金要求型ウイルス・ランサムウェアなどによる病院を狙ったサイバー攻撃が昨今頻発し、各医療機関では対策の強化が急務となっている。帯広市の帯広第一病院(三浦雅人理事長、井伊貴幸院長・199床)は、法人内ネットワークの状態を見える化し、接続する全端末を一括管理するシステムを導入。次世代ファイアウォールと連動させ、障害発生時に迅速に対応するなど「業務を止めない」管理システムを構築している。
財政審・秋の建議 診療所分や調剤報酬の適正化
薬剤自己負担見直し盛り込む
財政制度等審議会が開かれ、2026年度予算編成に向けた「秋の建議」を、片山さつき財務相に手渡した。次期診療報酬改定について、経済・物価動向等への対応と保険料負担の抑制努力を両立させるモデルを示す必要があるとして、「高度急性期・急性期を中心とする病院への重点的な支援のため、診療所分や調剤報酬の適正化が不可欠」で、薬剤の自己負担見直しや応能負担の徹底を着実に進めていくべきと提言した。
ばらのおうち 自宅みたいな環境で穏やかに生活 道内初のホームホスピス
札幌市豊平区の一般社団法人ホームホスピスばらのおうちは11月、道内初のホームホスピス「やっちゃん」を同区内で開業した。「やっちゃん」は民家を利用した家庭的空間で障害、疾病、年齢を問わず「あずましく」暮らせる第二の自宅を目指す。医療機関でも施設でもない場所で生活をサポートし、暮らし方の選択肢の1つが提供されている。
全自病調査 医師の働き方改革「影響あった」 自治体病院の1割程度、300床台高く
全自病が行った「医師の働き方改革に関するアンケート」結果によると、2024年4月制度開始以降の医療提供体制について、「影響があった」とする自治体病院は9.5%の1割程度となっており、病床規模別では300床台が15.6%、99床以下が11.7%、500床以上が10.4%と高かった。
●道立病院事業改革推進プラン 機能充実、経営基盤強化等 道が素案提示
●北海道泌尿器科記念 手術支援ロボットhinotori導入 専門性生かし術後ケアも一貫フォロー
●北大保健科学研究員越野助教ら 「股関節を深く曲げる」口頭指導
ジャンプ着地時のアキレス腱負荷軽減
●生産性向上のための障害者雇用 定着ポイントは「仲間として扱う」
札幌市・知的障がい者雇用促進セミナー
●ICTで業務改善、負担軽減 苫小牧市が介護現場生産性向上講習会
●民間病院の6割が赤字 コスト高や人材不足が影響 帝国DB24年度経営動向調査