2025年10月20日
札医大・仲瀬教授G アジア人初、大規模治験実施
潰瘍性大腸炎にオザニモドの有効性実証
札医大消化器内科学分野の仲瀬裕志教授ら研究チームは、潰瘍性大腸炎(UC)治療薬「オザニモド」について、日本単独という極めて珍しい大規模臨床試験(J―True North試験)を実施し、その有効性を明らかにした。成果は、米国消化器病学会関連誌「Gastro Hep Advances」に掲載された。同薬は、すでに2024年末に国内承認され、25年3月に発売されている。
栗山赤十字新病院11月4日診療開始 災害や高齢者対応を強化
救急体制や災害対応の強化、患者のアメニティ向上などを狙いに、栗山赤十字病院(天崎吉晴院長)の新病院が近く完成し、11月4日から診療を開始する。地域包括ケア病床を増床、1.5テスラのMRI新設、自家発電装置も完備するなど、高齢社会にふさわしい木のぬくもりが広がる、明るく、安らげる施設にリニューアルする。
第66回全日本病院学会in北海道開催
テクノロジーと人の温かさを融合─齊藤学会長が講演
第66回全日本病院学会in北海道(学会長:齊藤晋社会医療法人アルデバラン理事長)が、11日から2日間にわたり札幌市内で開かれた。「北海道の地域医療の過去・現在・未来」をテーマに講演した齊藤学会長は、広域性や厳しい自然環境の中で、道内医療は医療従者たちの創意工夫と献身的な努力で発展してきたと解説。持続可能な地域医療モデルの構築に向けた道内医療の未来を展望した。
道透析療法学会 透析患者の疲労感を多角的に検討
多職種連携による介入重要
第102回北海道透析療法学会学術集会(会長:前野七門仁楡会札幌病院副院長)が札幌コンベンションセンターで行われた。シンポジウムでは透析患者に多くみられる「疲労感」をテーマに、医師、看護師、臨床工学技士、栄養士など各職種の多角的な視点からの取り組みを発表。QOLや予後に影響する重要な症状として、活発な意見交換が交わされた。
三信調剤薬局新札幌店に居宅支援事業所開設 ケアマネと薬剤師、
介護・医療橋渡し役へ─さんしんケアプランセンター 厚別区
札幌市厚別区の三信調剤薬局新札幌店に居宅介護支援事業所「さんしんケアプランセンター」が開設され、ケアマネと薬剤師の密な連携で利用者個々の抱える課題に対応している。同店では介護相談にも応じ、他事業所ケアマネ、訪問看護師、介護職などとの橋渡し役となり、医療・介護連携を通じて「高齢者のQOL向上に少しでも寄与できれば」と考えている。
赤字病院 医業利益73.8%、経常利益63.6%
4病協24年度調査中間結果 病院経営悪化がさらに色濃く
日病、全日病、医法協、日精協の4病院団体協議会が実施した「2025年度病院経営定期調査の中間結果」によると、100床当たりの24年度医業利益はマイナス1億5571万円→マイナス1億7530万円、赤字病院割合が69.9%→73.8%と3.9㌽悪化。また経常利益はマイナス2439万円→マイナス7578万円、51.1%→63.6%に12.5㌽増と大きく上昇するなど、病院経営の厳しさが増す状況が色濃くみられた。「今後さらなる賃上げや薬価、診療材料等の費用高騰が続き、病院経営をさらに圧迫することが懸念される」としている。
●道内病院・有床診24年度決算赤字66% 消費税分手当9割近くが「不十分」
─道保険医会調査
●KKR札幌医療センター PAD患者の心リハ効果 血行再建術後の継続が重要
●互いの業務を理解し協働 タスク・シフト/シェアの実践交流─学会企画ジョイントセッション
●新人看護職員臨床研修 24年度は145施設1945人に 道内病院実施率27.2%にダウン
●サロン活動草分け的存在「おしゃべりとおひるのつどい」 札幌・手稲区で開始35周年
●消費税負担補填率の集計で誤り 中医協 再発防止に多数委員要望