2024年9月23日
週平均労働時間50時間未満が半数 若手医師の研究時間確保が課題
全国医学部長病院長会議(AJMC)は、大学病院の医師の働き方改革に関するアンケートの結果を公表した。週平均の労働時間は、50時間未満の医師が前回調査(2022年4月)の41.5%から49.6%へと増加し、労働時間の減少が進んでいることが分かった。一方、働き方改革が最も影響を与えると考えられる業務は、研究の割合が増加しており、同会議では、研究力低下につながりかねないと危惧している。
高強度テスラ磁気刺激を導入 座るだけで骨盤底筋強化
札幌市西区の坂泌尿器科病院(坂丈敏理事長・59床)は、排尿障害の治療に高強度テスラ磁気刺激(HITS)療法を行う治療器「スターフォーマー」を導入した。一定時間座るだけで筋力を強化できる治療法で、道内医療機関では2施設目の採用となる。
独自の食事箋システム導入 電カル連動で入力負担大幅減
釧路市の釧路孝仁会記念病院(齋藤孝次理事長、稲垣徹院長・199床)は、情報管理部が中心となって、独自の食事箋データ連動システムを構築。これまで病棟と厨房で異なっていたデータ入力を統一したことで、入力ミスが大幅に減ったほか、スタッフの業務負担軽減につながっている。
医療AI特別セミナー
肝腫瘤の画像診断AIモデル開発 微小病変も検出 実用化に期待大
北大医療AI開発者養成プログラム(CLAP)などが主催する、第27回医療AI特別セミナーがオンライン形式で開催された。近大内科学教室消化器内科の西田直生志教授が、「腹部超音波検査の肝腫瘤診断を支援する人工知能の開発と社会実装」と題して講演。10万枚を超える画像学習で、熟練医師に勝る診断精度を得たと、研究成果を報告した。
KAiGOPRiDE
アンバサダー養成研修を道内初開催 現役介護従事者ら30人任命
介護職の魅力を社会に発信する一般社団法人KAiGOPRiDE(カイゴプライド、東京都)は、道内で活動してもらう仲間を増やすため、アンバサダー養成研修会を札幌市内で初開催した。道内各地から参加した現役ケアマネ、介護福祉士ら30人をアンバサダーに任命し、今後道内で開くイベント等や日常のさまざまな場面で「広告塔」として活躍してもらう考えだ。
独立行政法人病院の23年度給与 医師、看護師、医療技術職は概ね減少
厚生労働省が所管する独立行政法人の2023年度役員報酬・職員給与水準によると、道内で病院を運営する3法人における常勤医師の年間給与平均総額はそれぞれ、労働者健康安全機構(労災病院)が1372万3000円(平均49.5歳)、国立病院機構の非年俸制適用者が1206万3000円(43.4歳)、地域医療機能推進機構(JCHО)も同様に1225万3000円(44.8歳)。医師、看護師、医療技術職ともに、前年よりも低下した。(表はいずれも上段が23年度、下段が22年度)