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道内新規開業24年62件に 道央が8割、病院は札幌市内2件
診療所は内科が半数超 ほか

2025年1月20日

道内新規開業24年62件に 道央が8割、病院は札幌市内2件
診療所は内科が半数超

  2024年1~12月に道内で新規開業した診療所(新規保険指定から承継・移転を除く)は、前年から3件増の60件、病院の新規開業は2件となった。新型コロナウイルス感染症流行の影響もあって大きく落ち込んだ20年を除いて、近年は60件前後で推移しており、例年並みの水準となった。



東北海道 骨粗鬆症リエゾンチーム活動で成果 継続支援、地域連携を後押し

 釧路市の東北海道病院(武井純二理事長、池田清豪院長・169床)は、高齢化により増加する脆弱性骨折患者への治療継続や、2次骨折を防ぐ骨折リエゾンサービス(FLS)を推進する骨粗鬆症リエゾンチームを立ち上げて、2年余りが経過。大腿骨近位部骨折患者への治療開始率が大きく上昇する成果を上げる一方、FLSチームメンバーが道東各地で訪問研修会を開くなど、在宅医療・介護施設等関係者へのバックアップ体制を強めながら、連携を促す地域活動にも力を注いでいる。



札幌渓仁会リハビリ 多職種連携で「つながる医療」
病床稼働率100%超を継続

  札幌市中央区の札幌渓仁会リハビリテーション病院(成田吉明理事長、橋本茂樹院長・155床)は、入院から退院後の在宅療養まで幅広く患者をサポート。リハビリスタッフも交えた多職種による情報共有による入退院の円滑化で在院日数を短縮。病床稼働率は半年以上にわたって100%を超えている。



北大保健科学研究院 ランダムノイズ刺激の影響検証
WM課題に改善効果

 北大保健科学研究院リハビリテーション分野の澤村大輔教授、札幌秀友会病院の時國幸奈氏らの研究グループは、「背外側前頭前野」における経頭蓋ランダムノイズ刺激(tRNS)が、経頭蓋直流電気刺激(tDCS)より優れたワーキングメモリ(WM)の増強効果があることを明らかにした。WM低下が認められる神経・精神疾患への臨床応用、WM改善を目的としたリハビリテーションの治療戦略の開発が期待される。



旭川市 行政主導で「ケアサポーター」導入推進
コーディネーター配置しマッチング、12事業所、20人余就労

  旭川市は2024年度、介護助手(ケアサポーター)導入推進事業に着手した。担当コーディネーターを配置し、行政主導で市内介護施設・事業所に向けてケアサポーター活用を呼び掛ける説明会を開くとともに、元気高齢者がライフスタイル、体力に合わせ柔軟な働き方のできる利点をPRする市民向けセミナーを開催。双方をマッチング、24年12月末までに市内12事業所で20人余の就労につながった。



分娩実施産科診療所 23年度赤字が42.4%に上る─日医総研調査

  日医総研が分娩を行っている産科診療所1千件を対象に実施した調査によると、2023年度の経営利益率(医療法人)は0.4ポイント減の3.0%に低下、赤字施設割合は41.9%→42.4%になり、22年度より悪化した。人口減少、物価高騰が経営を直撃、地域で分娩取扱いを止める産科診療所の増加が懸念されるため、「地域の周産期医療の中で必要とされる産科診療所が分娩取扱いを継続できるよう、国からの強力な支援が必要」と訴えている。



●40年に向けたサービス提供体制 厚労省検討会 3類型に分けて議論

●札幌白石記念 肺静脈隔離治療にPFA導入 選択的治療で患者の負担軽減

●イムス札幌内科リハビリ 院内デイケアが好調 認知症BPDSが減少

●物価高騰で経営上影響 65%の病院受けた─WAM調査

●人材確保と定着「両輪」注力 江別市・特養静苑ホーム

●血液検査パニック事故防止 医療安全調査機構が提言

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