2025年7月21日
7月の道内療養病床 590床減の1万4091床 入院料2は札幌で261床減
本紙調べによる、道内療養病床の7月1日時点の状況は、1万4091床で、前年同期と比べて590床減少している。区分別では、入院料1が194床、入院料2が421床減った。
市立札幌 精神看護専門看護師がメンタルヘルス支援
新人看護師へワークショップも
札幌市立病院(西川秀司理事長、田中博院長・672床)は、精神看護専門看護師(CNS)による職員へのメンタルヘルス支援を実施している。こうしたCNSの取り組みは道内でも珍しい。新卒看護師に対し、ワークショップや精神健康調査票短縮版(GHQ12)を活用したスクリーニングを行い、ストレス知識やセルフケアなどを学んでもらうことで不調を未然に防ぎ、早期対応へとつなげている。
経営事務担当者の集い 21クラブ 例会通して関係づくり 情報共有で悩み解決
物価高騰、人件費アップなど、経営にとって逆風の中、病院運営で重要な役割を担う経営担当者は、地域のニーズにマッチした医療の提供や、業務の効率化など、病院経営の安定に向けた経営手腕が問われている。また、さまざまな業務調整など、スタッフのサポートも重要だ。日々変化する医療情勢について知っている必要がある一方で、なかなか相談相手がいないケースも。そうした中で、医療機関の経営事務担当者の集まりである「21クラブ」は、1989年の創立以来、毎月例会を開催し、その時々の話題について学んでいるほか、互いの情報交換や悩みの相談など、顔の見える関係づくりの場として役立っている。
道医療連携NW協議会 25年度も地域連携パス、予防事業普及に注力
ICTを基盤とした医療連携体制構築を目指すNPО法人「北海道医療連携ネットワーク協議会」(理事長・宝金清博北大総長)は2025年度の事業計画案を総会で報告した。昨年に引き続き、電子カルテと連動可能な地域連携パスの普及に努め、薬局と連携した脳卒中予防の啓発プロジェクト(SHCA共同事業)、動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の予防推進プログラム普及など重点的に取り組む。
「さっぽろ認知デイねっと(仮称)」設立へ
事業者らが連携、情報共有 11月にキックオフイベント
札幌市内認知症デイサービス事業者有志が同デイの情報共有と利点発信を目的とする「さっぽろ認知デイねっと(仮称)」設立に向けて準備を進めている。現場介護職が交流する機会としても位置付け、11月には京都府と道の認知症応援大使を招いたキックオフイベントを企画している。
道厚生連24年度決算 医業収益、事業収益とも0.2%減
費用増加で7億3300万円の損出に
道厚生連が公表した2024年度決算によると、医業収益が前年度比0.2%減の818億5700万円、その他事業と事業外を含む事業収益合計は0.2%減の841億5800万円だった。第10次長期計画及び長期構想の初年度となる24年度は、「持続可能な運営は基盤の構築」「自立経営の確立」「働き方改革」を3本柱に事業展開。新型コロナウイルス感染症5類移行後の受診動向の変化、人口減少等の影響による患者数の減少、材料費、委託費、光熱費等の費用増加により、計画比を6億3000万円下回る、7億3300万円の損出となった。
●がん罹患者数31道県で減少 手術療法45道府県で減少 放射線療法・薬物療法は増加
●フットケア・足病医学会道地方会 地域でシームレスな関係づくりを
●24年度・過労死労災 精神障害の請求件数が最多
●十勝リハビリC リハビリ知識・技術を後進に継承 培ってきた技術で患者をトータル支援
●特養「桜テラス平岡」供用開始 緑愛園を移転、改称 札幌シニア福祉機構が清田区で
●医療機関25年上期倒産 35件と過去最多 物価高騰の収益悪化等が要因─帝国DB調査