2025年11月3日
25年度医師マッチング 前年度比2人減の314人
研修病院は過去最高の273人
医師臨床研修マッチング協議会は、2025年度マッチング結果を公表した。本道は臨床研修病院・大学病院を合わせ58病院、募集定員は408人(前年度比15人減)に対し、内定者数は2人減の314人となった。定員充足率は2.3ポイント増の77.4%。中間公表時の1位希望者数から4人減った。臨床研修病院の内定者数は、前年度比7人増の273人で、23年度の265人を超え過去最高となった。一方、3医育大は9人減の41人で、過去最低数となった。
札幌孝仁会記念 本道初 アミュレット導入 多様な左心耳対応で脳梗塞リスク低減
札幌市西区の札幌孝仁会記念病院(齋藤孝次理事長、入江伸介院長・276床)は、アボット社製の左心耳閉鎖デバイス「アミュレット(Amulet)」を本道で初めて導入した。脳梗塞予防を目的としたカテーテル治療に使用するもので、これまでの既存の閉鎖デバイスが得意としない形態の左心耳症例に対応できるメリットを生かし、より多くの左心耳閉鎖を必要とする患者さんの治療につなげていく。
精神保健報道・ウェルビーイング報道見直し メディアガイドライン公開
10月10日の「世界メンタルヘルスデー」に合わせて、精神障害者当事者会ポルケを中心とした有識者が「メンタル・ウェルビーイング メディアガイドライン」を公開した。ガイドラインの策定普及プロジェクトに携わったさっぽろ香雪病院(森一也理事長・450床)の尾形多佳士氏は「精神保健やウェルビーイング、精神障害者についての報道のあり方を見直し、偏見・差別の解消につなげていきたい。そして一般市民への啓発活動へと広げて、当事者やその家族が傷つくことのない社会の実現を目指していきたい」と力を込める。
25年度医師マッチング 前年度比2人減の314人 研修病院は過去最高の273人
医師臨床研修マッチング協議会は、2025年度マッチング結果では、防衛医大を除く全国81大学の募集定員3,310人(前年度比113人減)に対し、内定者数23人減の2,502人。定員充足率は、75.6%(1.8ポイント増)となった。道内3医育大の定員99人(12人減)、内定者数は過去最低となった前年度より9人減の41、充足率は前年度比0.9ポイント減の41.4%だった。
音楽通し医療・介護・福祉連携構築へ
MedJam初開催 若手医師らバンドけん引 在宅医療意義も発信
音楽を通して医療、介護、福祉の垣根を超えた連携を生み出すライブイベントの試みが、札幌市中央区のライブハウスで始まった。ライブをけん引するのは共に音楽活動に臨みながら在宅医療に携わる20、30代若手医師2人。ライブに集う専門職の横連携を生み、医学生には訪問診療の意義を発信する新たな取り組みだ。
24年度経常赤字病院 62.2%と大幅に増加─日医調査
日医が公表した病院の緊急経営調査結果によると、2024年度の赤字病院割合は、医業利益が69.5%と前年度に比べ2.8ポイント増加、経常利益は13.4ポイント上昇の62.2%と大幅に増加した。病院全体の医業利益率はマイナス5.2%→マイナス5.4%、経常利益率はマイナス0.6%→マイナス2.6%とさらなる悪化が目を引いた。
●北大皮膚科学教室 糖尿病治療薬で生じる水疱性類天疱瘡 新ELISAで識別可能
●札幌白石記念 待ち時間の有効活用で不満解消 説明充実で安心と業務効率化を両立
●道内8月病床 削減し適正化申請 介護医療院転換も
●「出産給付体系」議論開始 今冬骨格取りまとめへ
●介護福祉士養成施設入学者 25年度定員充足率66.9% 外国人留学生が半数超える
●24年度概算医療費 1.5%増の48兆円と過去最高に