2025年2月3日
札医大・仲瀬教授研究G IBDU患者6割にMEFV遺伝子変異
コルヒチン治療の有効実証
札医大消化器内科学講座の仲瀬裕志教授を中心とする研究グループは、MEFV(Mediterranean fever)遺伝子変異を有する分類不能炎症性腸疾患(IBDU)患者に対し、コルヒチン投与の有効性を明らかにした。さらに発症には腸内細菌叢にストレプトコッカス属(連鎖球菌属)の細菌関与の可能性が示された。研究成果は英国医学雑誌Lancet JournalsのeBioMedicineに掲載されている。
小樽市立 骨密度検査率向上にFLSが活躍 放射線技師が検証と周知に尽力
小樽市立病院(並木昭義事業管理者、有村佳昭院長・388床)は2022年に骨折リエゾンサービス(FLS)を開始し、多職種が介入することで骨折後の骨密度検査件数が9割近くまで増えるなど飛躍的な成果が見られた。一方、整形外科に特化しているのが課題だったため、放射線技師が調査を実施して現状を検証した上で、病院全体の検査率を上げる方法を考察。FLSチームによるリーフレット配布などの周知活動によって他の診療科からの予約につなげている。
市立室蘭 口腔管理支援センター開設 市歯科医師会との調整役
市立室蘭総合病院(新井一事業管理者、髙橋典之院長・549床)は、歯科医師と言語聴覚士を中心とするチームが調整役となって同市歯科医師会につなげる口腔管理支援センターを開設した。歯科医師の訪問診療によって入院患者の口腔環境を改善し、スムーズな治療と早期回復を見込む。
電子処方箋導入医療機関1割弱 今夏新たな目標見直し
厚生労働省は、社会保障審議会医療保険部会を開催。電子処方箋について、22.5%に当たる全国4万7681施設で運用開始済となっており、薬局は3万8188施設(63.2%)と6割を超えているものの、病院が311施設(3.9%)、医科診療所が8172施設(9.9%)、歯科診療所が1010施設(1.7%)=1月12日現在=にとどまっていることが報告された。
釧路市 通所型B「おたっしゃサービス」
3年継続参加者85%が要介護度維持・改善 閉じこもり防止にも
釧路市の介護予防・日常生活支援総合事業で実施する通所型サービスB「おたっしゃサービス」が成果を上げている。3年間継続参加した高齢者のうち85%で要介護度が維持・改善。多様な主体が市内複数個所で通いの場を開催し、運動・認知機能向上や交流を促す事業は厚生労働省「第13回健康寿命をのばそう!アワード」(介護予防・高齢者生活支援分野)自治体部門で道内初の優秀賞を受賞した。市は今後も未実施地域の通いの場づくりを推進する。
総合確保基金道23年度評価
脳卒中クリティカルパス導入 センター病院医師派数遣増加
道は地域医療介護総合確保基金(医療分)事業について、2023年度事後評価を実施、道総医協地域医療専門委員会で報告した。
●働き方改革による医師引き揚げ 大学等から300施設 診療体制縮小は266施設に上る
●肘尺側皮静脈の穿刺改善 天使 24年度該当者0人に
●函館医療センター 名称変更、新医療体制の構築へ 病病連携の中核担う
●脳卒中や心臓病など怖い しかし生活習慣改善しない3割強
●アインデイサービスセンター 厚別区 運動促すレク用具独自作成 ゲーム感覚でやる気
●帝国データバンク調査 医療機関の倒産64件・休廃業等722件 24年は過去最多を更新